海の家にいってみたい

そろそろ本格的に海水浴のシーズンだ。
毎年知らぬ間に過ぎてしまう海開きは、今年はいつだ。
いつもニュースでみる海開きでは、まだ暑くなりきらずみんなちょっと凍えぎみなので、きっともうじきだろう。

海開き、プール開き。
これほど一年の中で私に関係のない行事もなかろう。
私は海が本当に大好きだが、海水浴に行こうと思ったことはいまだかつてない。
海で泳いだ後、身体が泥のように疲れるのもいやな感じだし、そもそもほぼ泳げない。
足の着かないところに行くのは根源的な恐怖をあおるし、水着も恥ずかしくて着られない。
日に焼けるし、芋洗いになるのは目に見えているし、海にはサメもいるし…などという御託であれば、イライラするほど述べることができる。
ちなみに、サメは動物の中で一番に近いほど大好きだ。
が、食われたくはない。
という程うるさい文句を言う私は、本来海に行ってはいけない身ではあるとはいえ、夏場の海水浴場でたった一つだけ抗いがたい魅力があるとすれば、それは海の家だ。
ほとんど海水浴に行ったことがないので思い出もごくごく希薄なものではあるが、海の家には美味しいものがたくさんある。
夏祭りの屋台で食べるようなソースまみれのヤキソバに、しょっぱいイカ焼き、あやしげなフランクフルトやアメリカンドッグ。
最近はどんなものがあるか知らないが、まあ大体に似たようなところであってほしい。
どれも非常にB級グルメの香り漂うやつである。
そしてやたらに高いやつである。
けれども、そんな暴利なやつでも、それを食べさえすれば夏の思い出は完璧なような気がする。
そのためにだったら夏の海に出かけてもいいな、と思っている。

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